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ウマおん! ~Fanfare for Future編~
毎度おなじみきたちゃんぶらっくの音楽担当(?) かりんと です。
色々忙しくてかなり間が空いてしまいました、ごめんなさい!
前回の記事はこちら
このウマおん!では前回紹介した知識を応用して説明することが往々にしてあるので最初から読んでいくことを強くおすすめします!
いつもどおりなるべーく簡単にまとめる努力をしますのでお気に入りのコーヒーでも飲んでリラックスしながら読んでいってください。
そんなウマおん!第四回の曲は
Fanfare for Future!

です
それではいきましょう
う~~Fight!!!!
Section1 ~概要~
Fanfare for Futureはウマ娘の記念すべき最初のアルバムSTARTING GATE 01 に収録されているいちばーん最初のトラックですね。新しい方のゲームではボーカル入りではないですが、チーム競技場で親の顔より聴くのではないでしょうか....ボーカルはスペシャルウィーク(CV,和氣あず未)、サイレンススズカ(CV.高野麻里佳)、トウカイテイオー(CV.Machico)となっています。曲全体としてはアップテンポなポップスになっていて流していく曲というよりは刻んでいく曲って感じでしょうか。
なんかゆずのとある曲(シシカバブー)にサビが似てる気がしないでもないですがこの展開のしかたは割りと使われるやりかたなんですよね。この盛り上げ方はすごい使いやすいと思います。
Section2 ~バリバリバリトン・サックス~
今回のトピックは曲全体を支える低音楽器、とりわけこの曲の随所随所で存在を主張してくるバリトン・サックスについて解説していきたいと思います。

まずこの楽器はいわゆる正式名称サクソフォンの一種です。読みやすさ重視でこの記事では「サックス」と呼称します。主なラインナップのサックス(ソプラノ、アルト、テナー、バリトン)の中では一番低い音を鳴らすことができます。サックスのバリエーションは他にもいっぱいあるのですが、大体の演奏シーンで使われるのはこの4種類ですね。では、この一番低い音を鳴らせるサックスであるバリトンサックス、ポップスというジャンルに置いてみたときにどんな仕事をしてくれるのでしょうか?そもそもポップス曲には大体すでにベース・ギターという低音要員がいるのでこれ以上低音はいらないと思いがちなのではないでしょうか。しかしバリトン・サックスという楽器、音色がまったくもってベース・ギターとは異なるのです。
まぁこんな感じ
すごくファンキーな音が鳴りますよね、あくまで溶け込んでバンドという存在を支えるベース・ギターとは全く異質の存在というわけです。
ちなみにFanfare for Futureではイヤホンで聴いた時、右から聴こえます。このファンキーな音が装飾として非常に大きな役割を持っているということですね。
このように同じ音域だけど実は別の役割を持っている楽器を存在させるという技法は非常に多くの曲で使われているので皆さんも是非こういったソロ楽器を意識して聴いてみてはどうでしょうか?
きっとハマっちゃいますよ!
Tips:さかなクンはサックスがめちゃくちゃうまい 上に出した4種類より更に低い音が出るバスサックスというものを吹けるらしい
Section3 ~曲を聴いてみよう~
ここからは秒数刻みで個人的に気に入っている点や解説ポイントについてつらつらと書いていこうと思います!
リファレンストラック(参考にしている音源)はアルバム「スマホゲーム『ウマ娘 プリティーダービー 』STARTING GATE 01(2021 Remastered Version)」収録の「Fanfare for Future! - 2021 Remastered Version」です。以下に書く秒数はこのトラック準拠です。表記法は0:00が0分00秒です。
Spotifyリンク置いときます。
それでは
う~Fight!
0:00~
親の顔より聴いた競技場BGM、たぶんウマ娘のトレーナーにインスト(歌なし)聴かせたら一発で「あっこれかぁ!」ってなると思います。左から聞こえるトランペットや右手前のアルトサックスとのかけあいに注目です!
0:20~
Aメロですね。ベースギターとギターの上昇下降が豪華さを一層引き立たせてくれます。Aメロ後半からは軽快になります。このギャップ感がいいですね~!つかみはバッチリってやつです。先程解説したバリトンサックスが右にいるのですがベースギターとは一歩引いたところから曲にアクセントを加えます。
0:44~
Bメロになります!サビ前の掛け声の元気感いいですね!ちょっと特殊なタイプのBメロで一つの要素を一貫してサビまで駆け抜けていくのではなく”ガマンしちゃいけません”の歌詞から雰囲気を変えるように変化をつけているところがポイントです。意外性が曲に躍動感を与えるというわけですね!
1:00~
サビの入りはユメヲカケル!と同じくシンコペーション(裏拍)で入る仕組みになっていてなだれ込むように入るのが特徴的ですね。コード進行、スケールの使い方の思想がゆずの「シシカバブー」と似てる気がします。というか聴くたびにこれが頭をよぎる....
バッキングトランペットの強弱変化(フォルテピアノクレッシェンド)がとっても僕は好きですね!
1:29~
間奏になります!こころなしか最初よりにぎやかになったような?
1:34~
2番Aメロです。この曲は1番2番で変化が多くない楽曲なのかなぁと思います。その分歌詞をより噛み締めて聴けますね!
2:00~
Bメロです!1番と同じですね
2:15~
サビです!こちらも目立った変化はなさげ
2:42~
間奏なしでCメロに直行します。歌と後ろ真ん中のシンセサイザーの重なり合いに注目して聴いてみてください!ベンド(音程をずらしてしゃくりあげ、フォールの表現をすること)感がクセになりますね!途中からはギター・ソロです。ウマ娘の音楽は本当にどれもギター・ソロがかっこいいですね。
3:15~
落ちサビになります。落ちサビはベース・ギターの高音に限りますね!この感じがとても好みなんです!
3:23~
落ちサビからぬるっと大サビに入ります。ブラスが細かい動きをやめて大胆にも音階を鳴らしています。これ普通に聴いてたら聴き流しちゃうポイントだと思うんですけどこれ本当にエモいです(言語力)。単純な音階の持つ盛り上げ能力、恐るべし。
3:45~
アウトロですね。トランペット音高すぎ。死ぬわこんなん。
トランペットのグリッサンドで終わります!
シンプル、単純明快なところが光る曲でした!
Section4 ~まとめ~
2021年お疲れさまでした!
ウマ娘というゲームを始めて様々な出会いがありました!きたちゃんぶらっくというナイスなサークルに入れたのもとても大きかったです!メンバーの皆さんそれぞれが”これが私のウマ娘だ!”といったものを持っていて一つのコンテンツを見る価値観にはと~~~っても多様性があってそれぞれが美しくステキなものだ!いうことを全身で感じることができました!また、個人的にも今まで自分の人生を構築してきた音楽とウマ娘というコンテンツを絡めて新たな気付きを得たり、アウトプットをすることができました。コミックマーケットで頒布されたきたちゃんぶっくに音楽の記事を寄稿させて頂いたのも音楽の聴き方をもう一度考え直すいいきっかけになりました。
ステキな出会いに感謝しながら来年もゆるりと活動していけたらなと思っています!
2022年も「ウマおん!」をよろしくおねがいします!

マヤノすき
PS:来年はいっぱい楽器吹きたいなぁ....